2013-01-26

紙トゲサボテンとAHS Heat ZoneMap


今日はこの間連れてきた面白い刺のサボテンについて英語のおべんきょ兼ねて調べた。

テフロカクタス属 武蔵野

学名:Tephrocactus articulatus
原産:アルゼンチンの西部
日照:十分な日光
水やり:根付いてから、少しまたはほとんどあげない(どこで育てた場合だろう?)
花:白、薄いピンク
開花時期:春の終わりから初夏
耐寒エリア:USDA zone 8b-10(−9.4 °Cから+4.4 °C)
耐暑エリア:AHS zone 10-1
霜耐性(?):-9°C
増やし方:掻き子、または実生
CITES II指定種

テフロカクタス属の名前の由来はギリシャ語のtephra(灰色)と肌の色から付けられたそうです。

ポコポコ子株のように茎が増えていき、高さ30cmから60cm直径15cmから30cmくらいになるそうです。
ただし、とても取れやすいから大きく育てるのは大変だとか。
紙のようなトゲを持っていて、植替えの時も痛くありません。
その根本にある小さなトゲはチクチクするので気をつけたほうが良さそうです。

強い日差しと乾いた土で育てるようです。
寒さにはとても強い。

AHS Heat ZoneMap

調べていてわかったんだけどAHSヒートゾーンマップというものがあった。
Publications - American Horticultural Society - Heat Zone Map

USDA Hardiness Zone同様にアメリカのものだけど、真夏日(30℃以上)の日数ごとにアメリカを12のゾーンに分けたもの。
最高気温の平均ではないところがUSDA Hardiness Zoneとは異なるけど、熱も重要だよねって作られたようです。

1960年に公開、1990年に更新され、今後より多くの植物がAHS Heat Zone Mapに関連付けられる予定ですと。

AHS Heat ZoneMapとUSDA Hardiness zone



改めてHardiness zoneのUSDAについてだけど、こっちは冬の平均最低気温を華氏 (° F)で10度ごとに11のゾーンに分けたもの。
栽培環境が大体同じくらいの平均気温ならば、そのまま育つはずです。


今後表記されるであろう例として
チューリップ 3-8, 8-1
だった場合、USDA zone 7、AHS zone 7だった場合、通年屋外で普通に育てられることがわかります。

別の例として
English wallflower 5-8, 6-1
だった場合、相対的に寒さには強いけど、夏の暑さには弱い可能性があります。
本家サイトの例よりざっくり訳)

日本での栽培の場合は、四季もあるので冬の雨や湿度の高い夏がありますが、簡単に現地に行けない場所は参考にできるかもしれませんね。

まぁサボテンの場合AHS zone 10-1 とかになるから、日本では大抵大丈夫なんだろうけどね。

他にも西アメリカの園芸界ではSunset zoneなんてのも使われているとか。
Sunset Zones versus USDA Zones : CACTUSSTORE.COM

まとめ

武蔵野については水やりはかなり少なめで良さそうです。
あと遮光もいらなさそう。

うちのは1つの刺座から2枚とかトゲが出てる

海外ではPaper Spine Cactusと呼ばれてるみたいですね。
翁丸がOld man cactusと呼ばれるのと同じかな。


アルゼンチンについて調べてる時にサボテンかと思ったら、丸い石がたくさんある場所を見つけた。何だろねこれ?
須田郡司 VOICE OF STONE PROJECT ブログ: 「月の谷」イスチングアラス(Ischigualasto)州立公園の奇岩

ここの適当な翻訳ではなく、読みやすい文章としては下記のページがあったので参考までに。

参考:

2013-01-20

サボテンのマクドガリー

マクドガリーってベンケイソウ科のグラプトペタルム属、エケベリア属にもあるみたいだけど、ここではサボテンの方。
例によってなんとなーく海外サイト調べた結果なので、間違いあるかもです。

サボテン科 オルテゴカクタス属 マクドガリー
学名:Ortegocactus macdougallii
耐寒エリア:USDA: 9a-11(−6.7 °Cから+10 °C)
霜耐性?(Frost Tolerance):-7°C
起源:メキシコ合衆国(オアハカ州)サンノゼ ラチグイリの小さな地域
 Cero Cantaro(どこ?), San Jose Lachiguiri(Lechuguiri?), Mexico (Oaxaca)
生息地:標高2000mの木や雑草が殆ど無い急斜面の石灰岩の上
日照:日向または半日陰
水やり:平均的、ただしあげすぎはダメ(どこの平均だろう?)
花:春半ば、または夏に長さ2cmから3cm、直径5cmの漏斗状の黄色い花。上部の窪みから2日間ほど咲かせる。
増やし方:実生は傷の無い果実がきちんと熟し乾燥してから(成長は遅い)。多くの業者は接木してから掻き子するのを推奨するとか。掻き子する時期は最後の霜の後。

CITES II指定種

霜耐性ってのか良くわかってないけど、霜に強いのかな?
確かに肌はみずみずしいというよりは、何かが詰まってそうではあるけども。

オルテゴカクタス属はマクドガリーのみ(一属一種)。
2002年に行われた遺伝子学的な(?)研究では、コリファンタ属とネオロイディア属の間に位置づけられたとかなんとか。

直径は4cmで子吹きする。
体の色はライムグリーングレイ(日本語で何て言うんだろ?灰黄緑色?)

排水性の良い浅い鉢で砂だらけにした方が良いとか書いてあるけど、Web上の写真ではみんな土使ってるね。
魅力的で自然な形にするために、肥料は少なめ。

オレンジ(ピンク?)に変色してコルク質になるのは、病気じゃなくて一般的で無害なもの。自生地でも同様になるそうです。
腐らないように定期的な植え替えが必要だけど、発根しにくいらしい。

一部の人に熱狂的に愛されそうな容姿ですね
古い刺は白く、新しい刺は黒くなってます
成長してる部分は少し肌の色が少し薄い

頭頂部のくぼみには毛が
花は多分この辺りから出るはず

リトープスのような肌質?
爬虫類のようなぶつぶつした感じが良いね

刺は真っ直ぐで痛い硬さだけど、この魅力的な容姿なら植え替えも頑張ろうと思えますね。

Cactusmaniaさんのとこに自生地の写真があります。

土はアルカリ性が良いのかな?と思ったらこちらも
vol.3 栽培用土について : サボテンと多肉植物 Shabomaniac!

参考:

2013-01-19

マジソニオルム?

ラベル付きのサボテンを買うと名前から色々調べられるのは良いんだけど、日本語表記だからわからないときがあるよね。

マジソニオルムってのを買ったけど、わからなかったから調べてみた。
似てるのが多いみたいなので「多分これ」って言うレベルですね。

マツカナ属 マディソニオルム(マジソニオルム)
学名:Matucana madisoniorum
和名:奇仙玉
自生地:ペルー共和国Amazonas州のBagua北東部、高度400mから1000m
花:オレンジ、赤、白
光量:柔らかい光
排水性良くし、冬は水やりしないとか。
増やし方:実生
耐寒エリア:USDA 10b-12
通常単頭、高さ15cm、直径10cm。

CITES II指定種で、現在必ずしも絶滅のおそれがある種ではないが、輸出国の許可を得ないと商業的取引ができないものだそうです。
一個人としては普通にお店に並んでるとわからないけど、国内で誰も実生しなくなったら輸出国の許可が無ければ個人輸入もできなくなるレベルでしょうか。

USDAはアメリカ合衆国農務省(United States Department of Agriculture)のことで、どこまで耐えられるか(Hardiness zone)を表すそうです。

10bから12は+1.7 °Cから+12.8 °C以上のこと。
上限が無いので、耐寒の限度なんでしょう。

あまり見ないと思ったけど、調べてみるとお値段通り普通に育てられそうですね。

うちのマディソニオルムペア

おまけのような刺と上からの模様が見どころ

お求めはお近くの花屋かオザキフラワーパークならあると思います。

参考:



フローリスト花政(アルタ店)行ってきた

昨日はですね、見たことない サボテン・多肉植物の本を見てみようと新宿歩いてたんだけど、思わぬ所でサボテン見つけましたよ。

フローリスト花政(アルタ店)

花がメインなんだろうけど、サボテンも入ってきますよと。

洒落たポップを添えて外に置かれたサボテン達

こっちはちょっと前のサボテンと店内に置かれた方

人気なのは「サボテンらしい」刺のある丸サボテンだそうです。

名前は想像だけど、マグにフィクス、般若、十二の巻、ユーフォルビア スザンナエ(瑠璃晃)、千代田錦、福禄竜神木などなど。

瑠璃光は花の跡や脇芽も出てきてたくましい。
マミラリアっぽいのは開花した状態での入荷もあるそうですよー。

左:テフロカクタス属 (たぶん)武蔵野
右:マツカナ属 (たぶん)奇仙玉

陶器の鉢で底に穴があけてあります。
帰ったらぬるま湯でじゃばじゃば化粧砂落としました。

この後オザキフラワーパークでも奇仙玉買ったんだけど柔らかめで、こちらのはあまり水あげて無いと思うのでガチガチ。

環境によって自分を変えてきたサボテン、おもしろいよね。

そうそう見たことない サボテン・多肉植物の本は、歳を重ねたもの、セッカ、継ぎなどを含む珍しいものがまとめられていた。買うとなると高そうなものばかり。
巻末には一言ずつコメント付き。
観点は育て方ではなく、芸術方面からでした。さすが写真集ですね。


2013-01-14

雪の中Lari-go行ってきた

雪がしんしんもりもりと降り続く中、電車に乗ってLari-goさんへ多肉狩り。
手作り雑貨とお花の店Lari-go[ラリーゴ]

楽しい雪道♪
はしゃいで電車に乗ったけど、布田で降りたらもう雨。
もうね、なんというかね、寒すぎだよっ!
(寒いのは知ってる。雪じゃなくなったからやつあたり)

凍えながらふらふら向かうLari-goさん徒歩15分は遠いよー
(調布からはバス出てます)

布田も調布と同じく駅が地下になったので、地上に出ると場所が良くわかりません京王線。

路地を曲がり、曲がりようやく到着。

わーい雪だるまがお出迎え

サボテンが安いよ!
でもうちにいるからもう増やせない。
以前の写真ではいくつか写ってるけど、最近はそんなに多くないとか。

リトープスが結構あるよ!
でもよくわからない。
うちに似た感じの名無しがいるんだけど、見分けすら付きません。

困ったときのオンラインショップ
(Lari-goさんオンラインショップやってます)

あーそうそう、カランコエやエケベリアなども色々ありました。
安いものだけってわけでもないので、ある程度知った人でもこの種類の多さは楽しめそう。

寒さに震えてたらコーヒーをいただきました。ごちそうさまです。
チランジアは寒いので当然中にいると。せっかくなので見せて頂きました。
有名ドコロが定番価格。冬だけど結構元気そう。
チランジア始めたばかりの頃ににここを見つけてたら、近いしうれしさもひとしおだったんだろうなぁ。

そうそう実店舗は昨年オープンしたばかりとか。

店内の飾り(?)なども楽しみつつ珊瑚の話を聞いたり。
珊瑚は海水魚の飾りくらいのイメージしかなかったので珊瑚の成長についての話は新鮮。
で結局は熱帯魚(淡水)用の水草も、珊瑚も、多肉も、うまくいかないと溶けるよねーなんて不思議な会話になってました。

店長さん、大変だとは思いますが珊瑚楽しみにしてますー。

メセンのスルカツムは結構惹かれたけど、メセンはまだまだ分かってないので手は出さず。

セネシオ属 七宝樹

きゅうりのような七宝樹をお持ち帰り。
錦じゃないけど、欲しかったんだこの形。

多肉始めたころに何処かのお店で見たけど、きゅうりだけだったのでこんな魅力的な形の葉が出るとは思わなかったんだ。

良いねこのフォルムと模様。
かわいい葉っぱ。

サボテンは今後増えるかわからないけど、また遊びに行きたい。
今度は雪じゃない時に。


2013-01-06

2013年 I.S.I.J. 新年大会行ってきた

あけましておめでとうございます。
ノロウィルスも風邪もかかることなく無事年を越し、楽しみだった国際多肉植物協会の新年大会に行って来ました。

今回は文字多めでお送りします。

10時頃着いたと思うけど、人ヒトひと。
一周するだけで一苦労でした。さすがは新年大会。

珍しいもの探しは一旦おいておき、景気づけにお手頃な4鉢数百円のコーナーへ。
(お店の名前はわかりません。。。)

烏羽玉やフエルニアっぽいのが名札無しに並んでいました。
小さい鉢の割に群生っぽくなってるサボテンやら、ピンクの綺麗なエケベリア(?)もあったりして、真剣に見入っちゃいますね。

鶴仙園は後回しにして他のコーナーを一周。
ぱっと見、秋のビッグバザールからそれほど品揃えは変わらないものなのかな。
もしくは私がじっくり見ていない種類の品揃えは変わってたのかもしれません。

とりあえず「なんだこれ?」ってのを写真に撮って喫茶店で一休み。
ネットで調べながら、連れて帰るか考えながら、お腹すいたのを甘いカフェラテでごまかしてと。

会場に戻って葉っぱの無くなったドルステニアや落葉した峨嵋山を手に取ったり取らなかったりして。

そんなこんなで参加費に含まれるお弁当とみかんを食べてまったり。
リトープス一鉢数百円のコーナーがどっかにあったんだけど、ご飯食べてから探したけど見つかりませんでした。全部売れちゃったのかな。

お腹が満たされて気づいたけど、いつのまにかビンゴゲーム終わってたみたい。
外で休憩している間にやってたのかな。
前に張り出されてるスケジュールの開始時間は本サイトにある開始時間9:30ではなく9:00になってるような。。。

とりあえずネットの情報は鵜呑みにしない、最新の情報を確認する、ってことを胸に刻み、今年一年を過ごそうと思います(笑)

左上:フェルニア 阿修羅
左下:アルブカ ナマクエンシス
中央上:(たぶん)ロフォフォラ 烏羽玉
中央下:(たぶん)フェルニアの何か
右:リトープスの何か

これで3回国際多肉植物協会のバザールに参加したことになります。
続けて参加すると、どんな植物が並び、連れられていくのかほんの少しわかったりして面白いですね。

次回は2013.03/31(日)の春のビッグバザールですね。
今から楽しみです。

ってあれ!?今年は春・夏・秋の3回ビッグバザールがあるようです。
回数が多いってことは多肉植物とサボテンの回転が良ければ、ガラっと品揃えが変わりそうですね。

夢と希望と妄想が膨らんだところで、よだれを拭いて、
今年もよろしくお願いします。


オザキフラワーパーク再び

翌日に新年大会を控え、市場調査と称してオザキフラワーパークへ。
前回同様午後から入店したので、帰りは暗くなってました。
駅までの道が以外に遠くて寒いんですよね、この時期。

久しぶりに行くとお手頃サボテンもありそわそわしてました。
ツルビニカルプスがあの値段ってお得過ぎですね。
悩んだ結果、翌日新年大会が控えてるので連れて来ませんでしたけども。

この時期だけかわかりませんが、リトープスなどもあるものの、サボテンが多いですねオザキフラワーパークって。
個人的にはうれしい限りです。

そんなこんなで連れてきたのは3つだけ。

左:コリファンタ トリプギオカンサ
中央:フライレア マミフェラ
右:エピテランサ 月世界

コリファンタはツヤありのムッキムキ、おまけに黒いカールした棘が良い感じ。
マミフェラ(和名:狐の子)はふさふさの尻尾のような種鞘が魅力的で欲しかったんです。実物は初めて見ました。
月世界ってのも自家受粉で結実するようで、すでにはじけて種がこぼれてました。
花を見られるのは来年だけど、あとで種をまいてみようと思います。楽しみー♪

追伸:
最近ホームセンターや池袋の屋上、武蔵関のお店をまわって思ったのは、ホームセンターって格安ってわけでもなく、丈夫で育てやすいものがお手頃価格で置いてある、ってイメージ。
専門店が高いかというと決してそういうわけじゃない。
今回みたく珍しいのが安く売ってると、理由はわからないし、育て方もわからないしで躊躇しちゃうけど、それはそれでスリルもあり、お財布にはやさしいっていう違った楽しみ方ができますね。

100均で買った「安くて小さいのを頑張って大きく育てる!」というのとはまた違います。